電子マネーWAONはおおむね損!イオンカードは毎月10日他社キャッシュレスアイテムのチャージで活用6選

この記事の最新更新日:2024年5月9日

イオンカードは誰にでもなじみ深い商業施設系クレジットカードです。

社会人デビューをこのクレジットカードで果たした人も多いのではないでしょうか。

イオングループではフル活用できるイオンカードですが、イオンの外での利用には課題があります。

イオンカードは基本「イオングループだけで使う」ことを推奨しますが、ただ例外的におすすめできる使い方があります。

ポイントが倍になる毎月10日のチャージです。

電子マネーWAONへのチャージではありません。

他社キャッシュレスアイテムへのチャージが、イオンカードの価値を上げます。

本記事の内容はイオンカード以外にも応用が利きます。

イオングループ以外でイオンカードを使う価値

今回提案する「毎月10日のチャージ利用」は、イオンカードの性質からすると例外にあたります。

イオングループ以外では極力イオンカードは使わないほうがいい

という原則論から押さえておきましょう。

イオンカードは還元率が低く、ポイント計算も損

イオンカードは、例として20日・30日のイオン5%オフをはじめ、イオングループで大きな特典があります。

クーポンも頻繁に発行されているので、イオングループでイオンカードを使う買い物習慣は間違っていません。

ただ、イオン外においては、

・還元率は0.5%と高くはない

・決済単位で200円ごとのポイント付与のため、ポイントに反映されない額が多い

・キャッシュレスアイテムとの組み合わせは目立たない(目立つのは電子マネーWAONばかりだが、決して有利な組み合わせではない)

イオングループでは重要なイオンカードも、イオンの外では極めて平凡な決済方法で、メインカードにするには不向きです。

世間には1.0%以上の還元率のクレジットカードが多数あって、たとえばイオンカードよりdカード(やd払い、d払いタッチ等)で買い物をするほうが得です。

dカードを例に挙げたのは、WAON POINTからdポイントに等価交換できるためです。

※修正:dカードを例に挙げたのは、dポイントがWAON POINTと等価で相互交換できるためです。→dカードを例に挙げたのは、WAON POINTからdポイントに等価交換できるためです。2024年5月9日

AEON Payも要注意

QRコード決済のAEON Payも、イオンの外で使えるお店がだいぶ増えてきました。

キャンペーンも多く、たとえば2024年5月現在は次のものがあります。

・吉野家でポイント10倍(5月21日まで

・スシローでポイント20倍(5月6日まで

こうした際はどんどん活用したらいいのですが、特典のない平常時は、他の決済に比べ損することが多いです。

イオンカードをセットしたAEON Payは、還元率の面ではイオンカード直接決済と変わりません。

イオンカードが損なシーンなら、AEON Payも損です。

電子マネーWAONはもっと損

イオングループの電子マネーWAONについても触れます。

WAONは原則、チャージ時にポイントをつける方法がありません。

例外は次のとおりです。

・銀行一体型のイオンカードセレクトのオートチャージ

・Apple Payでの一部クレジットカードからのチャージ

銀行一体型でないイオンカードユーザーにとっては、WAONを使ってもポイントアップにつながりません

WAONは、イオンの外では決済時のポイント還元率0.5%です。

そしてポイントプログラムが複雑という欠点もあります。

イオングループ利用ではWAON PONTがたまり、イオン外での利用では電子マネーWAONポイントがたまります。

イオンでは毎月10日がWAON決済でポイント5倍となります(2.5%)し、他にもポイントアップの機会は設けられています。

とはいえ通常の還元率が高いわけでもないので、「使わない」のがもっともわかりやすいと考えます。

使わなければ、面倒な存在である「電子マネーWAONポイント」と付き合う必要もなくなります。

モバイルで決済したいのなら、前述のAEON Payと、Apple Payがあれば十分でしょう。

イオンカードも毎月10日のチャージはメリット大

イオン外で使うイオンカードにも、お得になる日があります。

毎月10日(ポイント倍)です。

この日はイオングループ外で使っても、ポイント還元率1.0%となります。

そして、決済ごと200円単位でポイントが切り捨てられるイオンカードでも、満額のポイントが付く機会があります。

1,000円単位のちょうどいい額で実施するチャージです。

毎月10日にチャージをして、イオンカードの価値を最大限に高めましょう

チャージ先は、電子マネーWAONではなく、イオン系列外のアイテムです。

イオンカードを積極的に使っていい場合

還元率の低いイオンカードですが、毎月10日以外にも、積極的に使っていいシーンがあります。

・入会キャンペーン時

・年間50万円使って、イオンゴールドカードに切り替えたいとき

一定の金額を使う必要のあるキャンペーン時は、還元率を気にせず使いましょう。

イオンカードは年間50万円利用すると自動的にゴールドになるので、ゴールドが欲しければ使いましょう。

イオンゴールドカードは数字の点ではさしてメリットのないカードでしたが、2024年4月より、毎月20日・30日にイオンモール専門店で5%オフ、その他ネットスーパー等での還元率アップが実施されています。

毎月10日は他社アイテムにチャージをしよう

イオンカードは毎月10日に、端数の出ない額を決済するとメリット大であることを見ました。

WAON以外のキャッシュレスアイテムに一定額をチャージしましょう。

毎月の習慣にするといいでしょう。

なおイオンカードは、系列の電子マネーWAONへのチャージを除き、ポイント付与の例外はほぼ設けられていません。

チャージ可能であれば、通常通りの倍、1.0%のポイントが付くのが原則です。

モバイルSuica

モバイルSuicaは、1.0%でチャージできるとなかなか大きな価値となります。

チャージ時に原則ポイントの付かないWAONより、活用しがいがあります。

一般の買い物に使っても悪くないですし、JR東日本の鉄道、商業施設での利用ならさらにJREポイントも付きます。

Androidユーザーかつイオンカードの国際ブランドがMasterardの場合、次のau PAYのSuicaがおすすめです。

国際ブランドJCBの場合も、後述するJAL Payを使う方法があります。

モバイルSuicaとは別の話ですが、定期券の購入も、10日に合わせられるならイオンカードは悪い選択肢ではありません。

au Pay

au PAYは、チャージして使うQRコード決済です。

携帯キャリアにかかわらず活用をおすすめします。

還元率は決済時0.5%です。

チャージ時にポイントが付くとWポイントとなります。

イオンカードの場合、国際ブランド別にau PAYのチャージ可否はこうなります。

・JCB…JAL Pay経由でチャージ可

・Mastercard…直接チャージ可。JAL Pay経由ならポイントが増える

・VISA…チャージ不可

毎月10日に直接イオンカードからのチャージで、還元率1.0%です。

そして、後述のJAL Payを挟む(JAL Payに設定されるバーチャルプリペイドカードを、au PAYへのチャージに使う)ことで、さらに0.5%のマイル(JAL Payの還元率)上乗せできます。

この方法なら、MastercardだけでなくJCBでもau PAYチャージができます。

au PAYには、系列のau PAYカードを除くクレジットカードの場合、月5万円というチャージ上限があります。

Androidスマホの場合、「au PAYのSuica」が使えるメリットがあります。

au PAYアプリ内でモバイルSuicaにチャージができて、この際0.5%のポイント(Ponta)がたまります。

イオンカードでも、10日にJAL Payにチャージすることで、最終的にはau PAYおよびau PAYのSuicaが最大還元率2.0%で使えます

JAL Pay

JAL Payは、バーチャルプリペイドカードを次の手段で使えるキャッシュレス決済です。

・(Apple Pay)Mastercardのタッチ決済、QUICPay+

・(Google Pay)QUICPay+

・Smart Code(QRコード決済)

・バーチャルプリペイドカードをオンライン決済(各種チャージ利用も可)

イオンカードの場合、MastercardとJCBでチャージしてポイントがたまります。

決済時には0.5%のJALマイルがたまります。

JAL Payへのチャージの上限額は1回につき5万円、チャージ回数は1日3回までです。

現在JAL Payではキャンペーン実施中です。

ファミペイ

ファミペイも最近メジャーになりつつあるQRコード決済で、税金を支払うにも便利です。ファミリーマート以外でも広く使えます。

JAL Payと同じく、決済方法はQUICPay+とSmartcodeです。

ファミペイにチャージ可能なクレジットカードは、JCBブランドのみとなっています。

JCBブランドのイオンカードをお持ちなら、10日にチャージするといいでしょう。

決済時に0.5%のファミペイボーナスが付与されます。

JAL Payと同様のバーチャルプリペイドカードを発行する仕組みです。

ファミペイバーチャルカードを使って他の決済にチャージするということが可能となっていますが、「ファミペイ→JAL Pay」ルートは早々ふさがれています(ポイントがつかない)。

モバイルSuicaルートも早くからふさがれています。

楽天Edyはチャージ不可ただしギフトカード経由あり

イオンと楽天とは根本的に相容れない存在のようで、たとえばイオングループ店舗(専門店除く)で楽天の決済は使えません

念のため、イオンカードから電子マネー楽天Edyへのチャージを試みましたが、ダメでした。

楽天の登録カードとしてはイオンカードも使えますが、その先、チャージは不可です。

とはいえ、楽天Edyおよび楽天キャッシュにイオンカードからチャージの方法がないわけではありません。

JCBブランドなら、先に挙げたファミペイを用いて可能です。

・ファミペイにチャージ(10日だと還元率1.0%)

・ファミリーマート店頭で、POSAカードの楽天ギフトカードを購入(ファミペイ払い)(還元率0.5%)

・楽天ペイアプリの「楽天キャッシュ」チャージボタンから進む

・ギフトカードのPIN番号を入力してチャージ

・楽天キャッシュが増える(楽天ペイの決済原資になる)

・楽天ペイアプリの「電子マネー」タブから、楽天キャッシュを楽天Edyチャージすることもできる

イオンカードが、関連性の極めて薄い楽天キャッシュ(または楽天Edy)に、1.5%還元で変わります。

Amazon

クレジットカードで、Amazonギフトカードの残高にチャージすることができます。

イオンカードも全ブランドチャージ可能です。

さて、イオンカードのJCBブランドなら、ファミペイを使ってもっと高い還元率でAmazonギフトカードを購入できます。

ファミリーマート店頭でAmazonギフトカード(POSAカード)を、「1」「5」「0」の日に購入すると、還元率2.0%です(増額する1.5%分につき、上限3,000円まで)。

これはPOSAカードすべてに適用されているルールですが、先の楽天ギフトカードのみ対象外になっているのです。

Amazonなら、還元率3.0%でギフトカード残高を作り、買い物に使えます

イオンカードは毎月10日のチャージでパワーアップする

イオンの外では影の薄い(あるいはユーザーがそのメリットのなさに無頓着)イオンカードが、毎月10日のチャージで生まれ変わることを見てきました。

VISAブランドは活用の余地が薄いものの、JCBとMastercardはさまざまな用途に使えます。

ぜひ10日のチャージ習慣を身につけましょう。

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