新NISA開始から数か月が経ち、始めた人も始めていない人も疑問が出てくるタイミング。「新NISAを始めてみたけれど、これって正解?」「興味はあるけれど、やっぱり怖くて始められない」など、新NISAにまつわるESSE読者の疑問や悩みに、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんがズバッと答えます!
A:最大のメリットは非課税期間の恒久化。デメリットは始めないこと
非課税での運用期間が恒久化され、長期投資で利益を出しやすくなったのが最大のメリット。つみたて投資枠の限度額も年間120万円、最大1800万円まで拡大されて使い勝手がアップ。「制度としては大きなデメリットはないので、利用しないことこそ最大のデメリット」(ファイナンシャルプランナー・横山光昭さん。以下同)
もうひとつのデメリットは投資なので損をする可能性があることです。
A:成長が続く見込みのある投資信託は運用を続けて
新規投資はできませんが、積み立てた分はそのまま運用可能。「今後成長が見込めるなら、続けて運用を。非課税期間が5年と短い旧一般NISAは、機を見て売却して利益を確定しても」
A:手続きなしで、旧NISAの銘柄・金額が引き継がれます
旧NISA口座がある人は自動的に新NISA口座が開設されるので、手続きは不要。「旧NISAで積み立てを行っていた場合は、新NISA口座でも同じ銘柄・金額の設定が引き継がれます」
A:できません。未成年口座の開設など別の方法が検討可能
年間80万円まで非課税で投資できたジュニアNISAは、昨年末で終了。「現状では課税口座ですが、子ども名義で未成年口座を開くか、教育費を親名義の新NISA枠で貯めるかの2択に」
A:遅くないのですぐ始めて! 70代は慎重に
長く運用するほどリスクが減り、利益を増やしやすいのがつみたて投資。「50代ならまだ20年以上の運用が可能なので、今すぐ始めて。逆に、運用期間が短くなる70代は慎重に」
A:使うときに使う分だけ下ろして。4%の定率で崩すのが一般的
一気に下ろすのではなく、必要なときに必要な金額を下ろして。「一般に、毎年総資産の4%を切り崩していけば運用でリカバリーでき、資産寿命が延びるとされています」
A:つみたて投資枠なら、始めどきは関係なし!
つみたて投資は長く続けるうちに価格が平準化されるので、始める時期の株価が高いか低いかは関係ありません。「とにかく早く始めて、運用期間を少しでも長くした方がおトクです」
少額スタートの40代は時間を味方に「全世界」、投資期間が短い50代はリターンを狙った配分に。下記の資産配分を参考にしてください。
A:教育費がかかるうちは少額で老後資金の準備を
教育費や住宅ローン返済で余裕がない40代は、月5000円などできる範囲でスタート。「少額であれば、まずは全世界の株式に幅広く投資してリスクを抑え、地道に増やしましょう」
A:最後の貯めどき! 金額・銘柄ともに積極的に
教育費が終わり、老後も近い50代は、限度額まで活用して効率よく投資。「全世界をベースに、ややリスクの高い先進国と米国も足して、リターンを狙うのもひとつの手です」
※ 投資には元本保証および利回り保証のいずれもなく、元本割れが生じるリスクがあります。記事の内容は2024年4月時点に作成されたもので、予告なく変更する場合があります。例に出した投資の考え方は有識者が挙げたもので、エッセオンラインが勧めるものではありません
※ 上は一例です。家計から出せる額や今後運用できる期間から、自分が許容できるリスクで投資先の組み合わせを考えましょう
このほかにも、ESSE6月号「結局、新NISAどうしたらいい?」特集では、実際に新NISAを始めた人の投資額や運用利益、銘柄を大公開! さらに、始めていない人に向けての格言などを紹介しています。ぜひチェックしてくださいね。
2024-05-03T11:01:58Z dg43tfdfdgfd